2014/12/12

| もどる |

14年ぶりにグリコ本社へ…
僕は1996年〜2000年の11月まで、
江崎グリコにお世話になっていた。

大学を卒業した世間知らずの生意気な若者を、
ゼロからしつけ、仕事の基本を教えてくれたのが江崎グリコ。

僕らが新人研修の時に徹底して学んだのは
創業者江崎利一さん(1882 - 1980年)の教え。
明治〜昭和の激動の時代を生き抜いて世のため人のため、日本のために事業を行った、その時代の日本の経営者ならではの生きた思想、名言の数々に、アメリカ留学から帰ってきて間もない僕も心を動かされた。

23歳で東京の営業に配属され、第一線で活躍される先輩たちに教えを乞いながら基礎を教わった。

「俺たちは江崎グリコの営業なんだから安易に値下げするな。」
「知恵をつかえ、誇りを持て。」

そのような「プル戦略」と言われる営業スタイルの中で、いかに自社の魅力をバイヤー、消費者に伝え、心をつかめるか。
真の価値で勝負する営業、というのを学んだ。

その後、27歳でエニシングを創業。
学んだ営業スタイル、そして志は今のエニシングの根底になっている。

それから14年、2014年の12月の今日、
2000年の退社後、14年ぶりに大阪塚本の江崎グリコ本社を訪問した。

きっかけは、すぐ近くの会社さんで偶然商談があったから。訪問前、地図を見ると、図らずもグリコのそばだった。

「あ、商談終わったら行こう!」

そう思える自分にちょっとびっくり。
いままでは、おそらくそんなことがあってもそう思えなかったから。

自分はお世話になった会社を恩を返す前に辞めた、
という想いと、

もうひとつは、
今まだ中途半端な仕事しか出来ていないのに、のこのこ訪問している場合ではない、というコンプレックスと。

14年たって、やっとそういうものを自分の心の中で消化できたということかなあ。

久しぶりに行ったグリコ、いろんな部署が移転したこともあり、ちょっとだけ静かになっていたけど、
江崎利一さんの像、空気、は昔のままだった。

江崎利一さんの像の前で手を合せた。

忙しい中時間作ってくれた同期のみんな、
ありがとうございました!

|| コメントする || 旅〜日本&海外 |
ハンドル Anything 西村
性別
星座 しし
血液型 A
ホームページ http://www.anything.ne.jp
興味のある分野
メッセージ ■有限会社エニシング代表取締役社長

1973年広島市出身、1996年中央大学卒。大学3年のとき、1年弱、アメリカ一人旅(留学)。
2000年、5年お世話になった食品メーカー江崎グリコを脱サラ。当初は「漢字TシャツAnything」開始。原宿などの路上で販売を始める。

2004年から前掛けの製造を開始し、帆前掛けの産地・豊橋の職人さんたちと出会い「前掛けAnything」スタート。
ニューヨークへの前掛け飛び込み営業、毎年のNYやロンドン、パリ展示会、など様々な経験をしながら現在に至る。
2019年6月に330坪の土地を買い、豊橋前掛けファクトリー設立。
悪玉コレステロールUPに悩む、3児の父(^-^)
●趣味:プロレス格闘技、旅、うまい酒を気の合う仲間で楽しむこと

この日記では、日々思ったことや仕事などについて思うままに書いております。


(c) 2024 Kappe INC.