5周年回顧録〜自営業の旅 第一章 最終回〜
北千住のちいさなちいさな事務所に決定、家から荷物を運ぶため、レンタカーを借りる。
予め机は用意されている部屋だったこともあり、ノートパソコン1台、プリンタ、プリンタを置く台、小さな本棚、多少のTシャツ在庫、程度しか運ぶのものなく、小さな軽自動車1台で事足りる。
板橋から北千住まで、車で1時間。会社を辞めて以来、数週間ぶりの運転だったので、気持ちよくドライブ。
改めて来てみると、やっぱりめちゃくちゃ狭い。だけど、ここからスタートした、って数年後に考えると、そりゃ面白いなあ。 とがんばってプラスに考える。
その当時は特に、自分自身に
電波少年的●●生活
とゲーム感覚を言い聞かせ、日々動いていた。
営業行くのも怖いし、そんな小さな事務所で仕事するのも本意ではないし、でも日々ちょっとづつでも進まないと何も始まらない。 だったら、ゲームにしてしまおう、と言い聞かせる。じゃないとやってられない。
150cm程度の机で一杯いっぱい、本棚を置くと足の踏み場もないほどのスペースだった。よかったこと、と言えば、身動き取れないから、ホームページ作りや商談書類の作成にめちゃくちゃ集中できること。 最初は電話番号も誰も知らないから鳴ることもほとんどなく、慣れてくると快適なスペースとなった。
朝から晩まで、毎日毎日、ほとんど誰とも話をしない孤独な生活(笑)。 たまにそこの1階にいらっしゃる大家さんとの雑談を生き抜きにしつつ、日々がんばる。休日には、前の会社の同期や、先輩と飲みに行き、いろいろと相談にのってもらう。そのころつまらない愚痴に付き合ってくれた仲間たちは、今でも本当に感謝している。
徐々にインターネットやファッション雑誌などでの紹介で名前も浸透し始め、在庫を置くための物置スペースを借りる。
そんな小さなスペースでも、家賃+在庫スペースで結構なお金が毎月出て行くが、自分ひとりが食べていく分はなんとか稼げるようになってきた。
結局1年で、その小さな最初のAnything事務所を移ることになる…。
(第1章 終わり)
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Anythingを設立して数ヶ月のころ…狭い事務所で…
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