2003/06/21

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◆アメリカ一人旅 連載第1回
Anything(縁+ING)という長〜い終わりの無い旅はここから始まった…。

大学3年生当時、アメリカを一年間「旅」&「滞在」した時の超私的な波乱万丈滞在記です。

「過去の記憶」と「当時の手帳」を辿りながら書いていますので、何かと読みにくいと思いますが、
ご了承くださいませ。(Anything 西村) *毎月1回計5回に分けて掲載させていただく予定です。

一人旅って面白いよ!

◆第1回:カリフォルニア上陸編

「こんな生活する為に東京に出て来たんじゃないけどなあ〜。」
飲み会、サークル、バイト三昧の悶々とした大学生活に嫌気が差し、何とか将来への道を見つけたいと「地球の歩き方〜アメリカ留学編」を買って一年後。


ついにLosAngelesの空港に降り立った!とは言っても英語の勉強なんてほとんどしていないし、アメリカには中学の時に数日団体で来た程度。

着いてみると想像以上に右も左も分からない。

まず、大学内にある語学学校での授業開始に間に合うには、いつまでに行けば良いのか?(アーバインという地にある)学校(UCアーバイン http://www.uci.edu/ )に電話してみよう、とありったけの小銭を入れて電話かけると、電話口から機械の音声が…。「Please XXX …… XXX.」「???なんやコレ?」

最近ではどうか分からないが、その当時はまず相手先の電話番号を押し、音声で「●セント入れてください」と丁寧に説明をしてくれていた。結局、そのゆ〜っくりとした音声は、滞在1ヶ月経つまで一体何を言ってるのか聞き取れなかった(笑)。

そう言えば、行きの飛行機でもユニークな出来事があった。二十歳を越えたばかり、中学時代に一度乗って以来の国際線だったが、「やっぱり国際線ではアルコール飲まないとね!しかも飲み放題なんだろ〜。」と心の中で意気揚々としつつ、「’Beer’ Please!」と言ったところ…。
なんと出てきたのは「Milk!」なんと成人後初の国際線での飲み物が「牛のチチ!」だった。違うよ!ビールだよ!なんて言い返せないし…。

これから学ぶ大学にたどり着くと、そんなにゆっくり喋らなくても分かるよ〜、と言いたくなるほどの超スローEnglishで入寮の説明を受け、いよいよ寮に入る。部屋自体は結構きれい。ベットも付いているし。シーツは紙みたいにぺらぺらで堅いけど、全然我慢出来る。そっか、ここで「5週間」暮らすんだなあ、と感慨に耽っていたが、早速問題が。

土曜の夜に入寮したが、「学内の食堂」が月曜まで空かない。アメリカという言語の異なる地にわざわざ来たんだから、英語の勉強も兼ねて誰かと食事にでも行こう、と1階のロビーに降りてみると。

そこに人の良さそうな’おじさん’が…。彼は名をセルジオといい、34歳、スペインから経営学の勉強に来ているとのこと。後に判明した正体は…、スペイン・マドリッドでは結構知られた会社の若経営者だった。

結局、彼とは最も親しい友人となり、「スペインの経営者&日本の若造」という文化も生活環境も180度違うヘンテコなコンビで2週間レンタカー借りて旅をするほどになるのだが。

とりあえず彼も食事相手を探していたようで、二人でピザ屋に行ったは良いものの、話題が全然かみ合わない。只でさえ英語も不自由なのに、思い切って話題にした「Soccer」という単語さえ理解してくれない!「Football」でやっと通じたが「FootballとSoccerは違うスポーツじゃないのか?」とまで言い出した…。

食後に「夜遊び好き」のスペイン人らしく、「Barに行ってワインを飲もうぜ!」と二件目に行く。なにせ到着したばかり、その辺りの治安が良いのか悪いのかも知るよしも無く、「おいおい、アメリカ初日から銃とか出されて金取られたりは嫌だぞ…」と、かなりビビリつつ入店。つい昨日まで「白木屋」や「養老の滝」で生中イッキ飲みしていた若造が、アメリカのバーでスペイン人とワインを…?全くわけ分からん…。周りでは図体のデカいアメリカ人たちがワーワー騒いでいるし、「こんな光景、アメリカ映画で見たなあ…」と思いつつ、ピリピリしていてもちろん酔えなかった。

といった具合で、カリフォルニア上陸一日目はあっという間に、刺激的に過ぎていった。「今までの日常じゃこんな経験出来ないよな〜」と妙に感激しつつ、パリパリシーツのベットに入る。

*余談:話が変わりますが、もうじきスペインやフランスで本格的にAnything漢字Tシャツ販売が始まる予定です。セルジオのおっちゃんとは関係ないルートですが、これも何かの縁だなあ、とつくづく思う今日この頃。後日紹介させていただきますので、スペイン旅行の際には訪れて見てくださいね!私自身もショップはもちろん、彼の会社も訪ねて見たい。驚くだろうなあ〜。*



その後、ようやく慣れてきた4週間後に思いもよらない危機が訪れる…。寮には「5週間」住んでもいいという約束だったが、改装工事が早まる関係で「寮を出てくれ」との通達。それを知らなかったのは自分だけだったようで、すぐに不動産屋に向かうが「ご希望の家賃で即入れるところなんて無いよ。」とのこと。

結局1週間待てば入れる部屋があるとのことで、宿無し金無し「放浪の1週間」が始まった…。
ロサンゼルス空港
学内はこんな雰囲気

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ハンドル Anything 西村
性別
星座 しし
血液型 A
ホームページ http://www.anything.ne.jp
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メッセージ ■有限会社エニシング代表取締役社長

1973年広島市出身、1996年中央大学卒。大学3年のとき、1年弱、アメリカ一人旅(留学)。
2000年、5年お世話になった食品メーカー江崎グリコを脱サラ。当初は「漢字TシャツAnything」開始。原宿などの路上で販売を始める。

2004年から前掛けの製造を開始し、帆前掛けの産地・豊橋の職人さんたちと出会い「前掛けAnything」スタート。
ニューヨークへの前掛け飛び込み営業、毎年のNYやロンドン、パリ展示会、など様々な経験をしながら現在に至る。
2019年6月に330坪の土地を買い、豊橋前掛けファクトリー設立。
悪玉コレステロールUPに悩む、3児の父(^-^)
●趣味:プロレス格闘技、旅、うまい酒を気の合う仲間で楽しむこと

この日記では、日々思ったことや仕事などについて思うままに書いております。


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