2003/06/23

| もどる |

◆第3回:ドライバーズライセンス取得編
◆第3回:ドライバーズライセンス取得編

日本を出る前に’国際免許’と言われるものを取って行ったが、アメリカでの有効期限は60日。期限が切れたこともあり、「そろそろアメリカでも自動車免許を取ろう」と決心。友人に「どうやって取れば良いの?」とたずねてまわる。
アメリカでの身分証明書にあたる「SocialSecurity」を取得していたこともあり、比較的容易に手続き出来そうだ。

実際にとっかかり始めると、何ともアメリカらしいやり方に驚く。

まず、日本のように「教習所を卒業しなきゃ免許やらないよ」、といったつまらん事は言わない!つまり、若かりし頃誰もが経験する「なんでこんな理不尽に怒鳴られなきゃいけないんだよ!」といった、登校拒否して引きこもりたくなるほどの不必要な経験をしなくて良い。(ついでに書くと)あの教官の傲慢さは一体何なんだろう。’Anything教習所’とか作って、「伸び伸び楽しく免許が取れます!」といった新ビジネスをやろうか、と思うほど(笑)ひどいサービスのところ多いよなあ〜、と思う。サービス業なのにね…

アメリカでは何をしなきゃいけないかと言うと、たった2つだけ。「筆記」受けて、「一発路上試験」に合格するだけ。普通に取れれば「1万円以内」!これは日本で免許持っていたからではなく、みんなそう。16歳の少年少女達もそうやって「1万円以内」で取っていた。

おまけに「オートマ用免許」とか「マニュアル用免許」とか、そんなややこしい分類もない。「車は車だろう、自分で責任持ってやれよ」っていうアメリカらしい考えから来ているんじゃないかと思う。

DMVという試験場に行き、まずは筆記試験を受ける。行ってびっくりしたのは「日本語」の問題用紙があったこと。おいしいなあ、それなら「日本語」でやろう、と決める。開始時間など細かい決まりは全く無く、受付で問題をもらったら勝手にやるだけ。「こんな場所で始めて良いの?」と思うほどいろんな人が行き来している待合室に置かれた小さなテーブルで、アメリカ免許の日本語問題用紙を開く。

日本語なら楽勝じゃん!と意気揚々と始めたのは良いが、予期せぬ問題に当たってしまう。なんと、日本語訳の接続詞などがハチャメチャで、何を言いたいのかほとんど分からない!
「交差点は対向車に左が曲がろうとしていました…」、こんな感じ。最初はわざとそうしてる’ひっかけ問題’かなあ、と思っていたがどうやら本当に訳がおかしいらしい。答えを4択で選ぶのだが、危なっかしくて選べない。

開始後10分程で「このままやっても嫌な予感がするなあ…」と、再度受付に行き「すみませんが、英語に変えてください」と申し出る。「こいつ日本人のくせに何言ってんの?」という黒人受付女性の冷たい視線をグッと堪え、英語バージョンで開始。こっちのほうが断然分かりやすい〜!

その場で採点してもらい、第一段階、筆記試験は無事合格!

その後、日を改めて「路上試験」に向かう。車は各自それぞれが持ち込み。親と来ている少年少女が多い中、一足先に取得していたスペイン人セルジオのレンタカーで連れて行ってもらう。彼は取得までに2回落ちていたこともあり(笑)、教習所内の要領をすべてわきまえていて心強い!

かなり長い待ち時間を経て、いよいよ自分の番に。開始場所のゲートに向かうと車の助手席に50代ぐらいの白人男性教官が乗り込ん出来た。もちろん日本のように教官の足元にはアクセル・ブレーキなんてない。

「まずは右折し、まっすぐ進みなさい。」「一旦右に止まりなさい。」「まっすぐバックしてみなさい。」
強い日差しが照りつける中、初体験のカリフォルニア自動車免許試験は思いのほかスムーズに進んでいく。

「残りわずかだ、しっかり!」と言われつつ、信号で止まっていると、目の前の横断歩道を横切りながらこっちに向かって、日本で言う「ベロベロバー」のようなふざけたしぐさをしている変なおっちゃんが…。

よ〜く見ると、スペイン人のセルジオだった〜!彼は過去3回受けているから、どこを通り、どこが大事な場面かをよく知っている。そんな大事な所でこの日本人の若造を笑わせる為’だけ’に、先回りしてず〜と待っていたようだ!しかもあんな暑〜い中。

思わず吹きだしてしまい、「あれは僕の友達なんです…」と50代教官にわざわざ言い訳?しつつ、なんとか終了。晴れて免許取得!いやー、ホント面白い経験だった。

Californiaと大きく書かれたドライバーズライセンスには、こんがり日焼けして白い歯の見える、いかにもカリフォルニアで取った顔写真が載っていた。


その後、西海岸を出て、初の東海岸ニューヨークへ一人旅。まさかそこで殺されそうになるとは!?
アメリカで自動車免許を取る

|| コメントする || 大学アメリカ一人旅 |
ハンドル Anything 西村
性別
星座 しし
血液型 A
ホームページ http://www.anything.ne.jp
興味のある分野
メッセージ ■有限会社エニシング代表取締役社長

1973年広島市出身、1996年中央大学卒。大学3年のとき、1年弱、アメリカ一人旅(留学)。
2000年、5年お世話になった食品メーカー江崎グリコを脱サラ。当初は「漢字TシャツAnything」開始。原宿などの路上で販売を始める。

2004年から前掛けの製造を開始し、帆前掛けの産地・豊橋の職人さんたちと出会い「前掛けAnything」スタート。
ニューヨークへの前掛け飛び込み営業、毎年のNYやロンドン、パリ展示会、など様々な経験をしながら現在に至る。
2019年6月に330坪の土地を買い、豊橋前掛けファクトリー設立。
悪玉コレステロールUPに悩む、3児の父(^-^)
●趣味:プロレス格闘技、旅、うまい酒を気の合う仲間で楽しむこと

この日記では、日々思ったことや仕事などについて思うままに書いております。


(c) 2024 Kappe INC.