2008/01/19

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世間の常識の真逆を行くお店
よく建築士の西村憲一さんが
「’そこ’がお客さんにとってはおもしろいところなんじゃないですか!」
と言う。

世間的に、体裁上
「こうしたほうが良いですかね?」
と相談すると、
「そんなものは一旦ぶち壊してから組み立て直しましょう」
と言う。

今日、その言葉をハッと思い出すお店にヒロアキくんと行った。
小金井市内に定期的に出店している、
移動式、屋台式カフェの「出茶屋(でじゃや)」さん。
前からお祭りなどでご一緒して挨拶はしていたが、今日はじめてお店で1杯のコーヒーを飲ませてもらった。

お店と言っても
・屋外で花屋さんの軒先に出店している
・もちろん壁も屋根もない
・だからめっちゃ寒い
・コーヒーが出てくるのに10分くらい待たなきゃいけない

などなど、普通のスタバなどのお店の全く逆を追求している。
屋台と言ってもなめてはいけない。
次々とお客さんがやってくる。

注文すると、座って待っててください、とキャンプ用の折りたたみ椅子に座り、真ん中にある火鉢をほかのお客さんと一緒に囲む。

「差し入れもらったので、食べながら待っていてください。」と干し柿をもらう。

自分が食べると、隣のお客さんに手渡しする、すると、自然にまわりのお客さんたちと会話になる…。

みんな火鉢に手を当てながら、話をする。

10分近く待っていると、あったかいコーヒーが出てくる。

「これはうまいなあ…」

冷たい風が吹くこんな状況の中で、心にしみるあったかさを感じる自分に気付く…。

これが憲一さんがいつも言ってることだなあ…

いろいろぐちゃぐちゃと「お客様のためには…」という体裁のもとに、こんなお店じゃなきゃ、などと考えてしまうが、
出茶屋さんは逆を追求することでここでしか体験できない空間を作っている。

隣で博昭くんが
「ここはコーヒーを売ってるんじゃないんですね」
と言う。

噂を聞きつけ2つ隣の駅から初めて来たという、僕らの目の前の女性の方が、
「これは通ってしまうなあ…」
とポツリという。

外の気温は4度くらいなのに、
暖かい空間が生まれていた。

一見、逆風と思われる風を、しっかりと自分の追い風に変えている。
いつの間にか頭が凝り固まっている自分に置き換え、いろいろ感じることがあった。

出茶屋さん
http://www.de-cha-ya.com/index.html
これが出茶屋さんの屋台です
この火鉢があったかい

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ハンドル Anything 西村
性別
星座 しし
血液型 A
ホームページ http://www.anything.ne.jp
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メッセージ ■有限会社エニシング代表取締役社長

1973年広島市出身、1996年中央大学卒。大学3年のとき、1年弱、アメリカ一人旅(留学)。
2000年、5年お世話になった食品メーカー江崎グリコを脱サラ。当初は「漢字TシャツAnything」開始。原宿などの路上で販売を始める。

2004年から前掛けの製造を開始し、帆前掛けの産地・豊橋の職人さんたちと出会い「前掛けAnything」スタート。
ニューヨークへの前掛け飛び込み営業、毎年のNYやロンドン、パリ展示会、など様々な経験をしながら現在に至る。
2019年6月に330坪の土地を買い、豊橋前掛けファクトリー設立。
悪玉コレステロールUPに悩む、3児の父(^-^)
●趣味:プロレス格闘技、旅、うまい酒を気の合う仲間で楽しむこと

この日記では、日々思ったことや仕事などについて思うままに書いております。


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