2009/05/19

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2日目 握手で心は結ばれる
朝7時、地下にあるカフェで無料のブレイクファスト。

こじんまりした小さな部屋に、机と椅子がきれいにならべてあり、パンやコーヒー、オレンジジュースなどを宿泊客は無料でとることが出来る。

僕はマフィンとチョコのパン、そしてブラックのコーヒーをいただく。お腹も空いていたし、一人旅には十分!90ドルで朝食付きは助かる。

宿泊客はフランス語を話す人、ドイツ語を話す人など。日本人は僕だけだが、徐々に知られて行くだろうなあ、このホテルは。

9時、ゆっくりと歩きながら、11stから42stまで向かう。NY市立図書館の近くに、最初の目的地・週刊NY生活さんのオフィスはある。

みなさんとは2年ぶりの再会。この2年間、いろいろな形で僕らの前掛けを応援してくれていた。この2年間の状況や、明日の商談に備えての打ち合わせをする。

「このインフルエンザの状況でよく来たねえ。大きな会社の社員は、みんなアメリカへの出張取りやめだっていうときにね。」

「いや、自営業ですから^−^
そんなこと言ってられません。命張って仕事してます^−^」

1時間ちょっとお話させていただいた後、
12時〜2年前にお会いしてからお世話になっているフミコさんのオフィスへ向かう。
国連の近く、松井選手のマンション近くに彼女のオフィスはある。
スカンジナビア料理、美味しいミートボールをランチでいただきながら、アメリカ、日本の景気、などについていろいろ情報交換。
小金井という田舎で小さな小さな商売をしている僕らのことを、いろいろ興味を持って聞いてくださるのでこちらも話が弾む。

前掛けの発信に参考になる、NYでの情報もいろいろ教えてもらう。

その後、フミコさんの会社の中や同僚の人たちを紹介してもらったあと、いよいよ前掛け営業の開始!

みなさんに教えてもらったお店リストを頼りに、1軒ずつ飛び込みで訪問する。
ココが自分が一番アドレナリン(なのかなあ?)が湧き出てくる、ワクワクするとき。
あー、俺こんなチャレンジ好きだよなあ、と自分で思いながらまわる。あほだなあ。

みなさん、日本から’前掛け’を案内に来た、この若造を快く迎えてくれ、大体1軒で1時間くらいはいろんなお話をお聞きする。

そのうちの1軒で今後につながるお話をいただいた。やはり、人間、会って話す、ことに勝るものなし。
実現に向けてがんばります。

別のお店の女性オーナーさんには、
「みなさんにかわいがってもらい続けると、自然とビジネスはうまくいくものよ。」
とのアドバイスをいただいた。

17時〜、NY生活の西村さんに付添いただき、NYブルックリンの前掛け仕事人・ZUZUラーメンさんを訪問する。
NY中心部から地下鉄で20分程度。中心部とは違った顔を持つ住宅街、ブルックリンに初めて降りる。
UnionStationというところから徒歩3分、角地にZUZUラーメンさんはあった!!

数ヶ月前に、メールでオーナーの諸戸さんから連絡いただき、「NYでラーメン店をオープンするので前掛けを作りたい」とのお話をいただいた。その後、何度もやり取りを重ね、実現。オープン後は大盛況だとお聞きしていたので、今回のNY訪問時にぜひとも訪れたかったお店だ。

店頭には派手な装飾、看板もなく、逆にそれが強い存在感を醸し出している。
早速店内に入り、諸戸さんと初対面、がっちり握手を交わす。

お聞きすると、7歳からアメリカで育ち、日本での記憶はあまりない。フレンチなどのシェフとして修業したのち、この地でラーメンレストランをオープンされた、とのこと。すぐに感じたのは、ここにも「サムライ」の心を持つ人がいた、ということ。
1本人間としての筋が通り、派手なこと、余分なもの、を嫌う。

それが料理にも出ている。鶏がらとしょう油ベースのラーメンのスープはスマートで深い味わい。丁寧にお仕事されているのがしっかり伝わってく料理の数々だった。

店内は、すぐに現地のお客さんで埋まってくる。諸戸さんという、この地で勝負する前掛け仕事人、すばらしい方と出会えた。

もうひとつ感激したこと。
やはり、僕らが日本で作らせてもらった前掛けを、こうしてブルックリンのお店で可愛らしい現地の女性の店員さんが締めて接客されていること、その場に自分がいること、うれしさと、不思議な気持ちが入り混じった感覚だった。

いろいろな美味しい料理をごちそうになったので、このお礼は別の形で返したいと思った。

お忙しい中付き添っていただいたNY生活の西村さんとマンハッタンで別れ、
9時前に、ちょうど当日やっていた日本酒のイベントをちらっと見学に行く。
日本の蔵元さん20社が、NYまで実際にやってきて現地の方々に日本酒を発信している。
会場はいっぱい、こんなに盛り上がっているとは。

蔵元の人たちと話すと、彼らが、本当に自信満々でお話されるのが非常に印象的だった。
日本酒、というと需要も低迷していて、蔵の倒産なども…という報道がされがちだが、彼らはアメリカで自信漲ってお仕事されている。

以前ブログを読んだことがあった、広島のお隣岩国の酒蔵さん「獺祭だっさい」の桜井さんという若い方に出会う。

「僕、広島なんですよ。お互いがんばりましょう。」グっと握手で別れる。

そのほか、酒イベントに通訳のボランティアとしていらしていたフミコさんと旦那さんとも最後にグッと握手。

みなさん、ありがとうございました!
握手があれば言葉はいらない、ですね。

地下鉄でホテルに帰り、昨日のグロサリストアでまたまたビール、そして、グリコのポッキーを見つけ購入。

ポッキーをつまみに、明日の計画を立てた。
心地いい朝のニューヨーク
こちらがZUZUラーメンさん
大きな大きな炙りチャーシュー入り!うまい!
諸戸さん、そしてスタッフのみなさんと!
夜見学に伺ったお酒のイベント会場。現地の方でいっぱい!

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ハンドル Anything 西村
性別
星座 しし
血液型 A
ホームページ http://www.anything.ne.jp
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メッセージ ■有限会社エニシング代表取締役社長

1973年広島市出身、1996年中央大学卒。大学3年のとき、1年弱、アメリカ一人旅(留学)。
2000年、5年お世話になった食品メーカー江崎グリコを脱サラ。当初は「漢字TシャツAnything」開始。原宿などの路上で販売を始める。

2004年から前掛けの製造を開始し、帆前掛けの産地・豊橋の職人さんたちと出会い「前掛けAnything」スタート。
ニューヨークへの前掛け飛び込み営業、毎年のNYやロンドン、パリ展示会、など様々な経験をしながら現在に至る。
2019年6月に330坪の土地を買い、豊橋前掛けファクトリー設立。
悪玉コレステロールUPに悩む、3児の父(^-^)
●趣味:プロレス格闘技、旅、うまい酒を気の合う仲間で楽しむこと

この日記では、日々思ったことや仕事などについて思うままに書いております。


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