2010/09/03

| もどる |

ニューヨークで10枚の前掛けを集める!?  2日目
朝7時起床。
このホテルで一番好きな、
地下のカフェ(と呼べるほどではないですが)で食べる朝食。

数種類のパンと、美味しいコーヒー、オレンジジュース。

特にパンも特徴があるわけではないのだが、朝、いろんな国から来ている旅行者(年配の方が多い)が集まって、
静かな狭い空間で一緒に朝食を食べる、
特に何があるわけではないが、この空気が好き。

ペンと紙を持っていき、そこで、
「もし最悪のことが起こったとき、何をすべきか?」
を書き出す。

・前掛けを数枚集める
・プレゼン用のパネルが来ていないが、パワーポイントのデータはあるので出力する
・あとは、俺がしっかり話し、日本の和の心を伝える

おや、それなら出来るんじゃないか!?

そんな気もしてきた。

ただ、決定的なのが、「実演&体験イベント」が出来ない。
前掛けの染めを体験してもらおうと、たくさんの生地と染めのインク、筆などを用意してきていたのだがそれもすべて荷物の中。

あとは、販売を予定していたたくさんの商品がない。
これでは、せっかく場を提供していただいている紀伊国屋さんに見せる顔がない。

誰が悪いわけでもなく、明らかにイベント主宰させてもらっている僕の重大ミス。
周りで協力してくれているみなさんには本当に申し訳ない。

出来ることから始めよう、と朝食を食べた後、まずはNY在住の写真家・しげみさんに電話。

しげみさん&角さんご夫婦は、昨年のイベント時に会場で初対面、その後の飲み会で心底意気投合し、初対面の夜にそのまま彼らのアパートへ泊めてもらったほど。
(詳しくは昨年のブログを見てやってください^^;)

「しげみさん、ほんと、すみませんが、去年会場で買ってもらった前掛け、貸してもらえませんか?」

「うん、探してみるね」

その後、11時〜ジャパンソサエティの文子さんに会いに行く。
文子さんは、4年前から我々を応援してくれているNYのお姉さんで、本当に頼りにしっぱなし。
今回も2日間の通訳をお願いしていたのだが、それ以外にもこの緊急事態に、いろんなことをお願いしてしまった^^;

ランチにおいしい具だくさんスープのお店に連れて行ってもらい、
今年のAnythingの激動の半年を聞いてもらう。

(いつも本当にありがとうございます。感謝してもしきれません。)

徐々に、明日からのイベントのめどが立ってきた。

2時30分〜、NY初上陸時から大変お世話になっている、新聞社の週刊NY生活・久松さんのオフィスへ。
ここでも、じゃあ荷物をこういうルートで聞いてあげようか、などいろいろ助けてもらう。

体験用の前掛けの生地が届かないため、

「NYで和紙なんて売っていないですよね?あと、染料とハケも探してるんですが。」

すると、編集長の三浦さんが、たまたまその分野にお詳しく、

「あ!あるぞ!!!チャイナタウンに行けばある!!!」

NY生活さんでも思い出深い前掛けを1枚お借りする。(NYで初めてオーダーいただいた前掛け)

3時30分からは、こちらもお世話になっている共同貿易さんのショールームへ。

事情を説明し、Anything前掛けの展示品をほとんどすべて貸してもらう。

その後、カメラマンのしげみさん宅へ。
生まれたばかりのかわいい女の子、空ちゃんに初対面したのち(なんと、僕と同じ日の7月26日生まれ!マヤ文明の始まりの日、なんですって。僕のように、とんでもない人生を送る子にならないといいけどなあ…笑)

挨拶もそこそこに、ご主人の角さんが大事に大事にされている前掛け2枚をお借りし、本日の最終目的地へ。

そこでは、NYで手ぬぐいを広める活動をされている、Ruriさんと初めてお会いし、夕食をいただきながらいろんなお話をさせてもらう。

中国語、英語、日本語がペラペラのRuriさんの今までの人生をいろいろお聞きし、刺激をもらう。

自分の体より大きなかばんを持っているRuriさんと地下鉄で別れ、12時前にホテルへ。

また、ここから日本との電話のやりとりが始まる。

が、荷物はアンカレッジ(アラスカ)の税関を出ていない。あすの到着はほぼ無理そうだ。

2日目、一日中、今までの3年間のご縁を総ざらいさせていただいた日となる。
結果、今日だけで10枚の前掛けが集まった。日本でもゼロからAnything前掛けを10枚集めるのは難しいでしょう。

まわりの皆さんに、どれほどお世話になっていることか。ありがたい、有り難し、それを強く感じる。

あとは、もう、自分の言葉で話し、日本のものづくりと、和の心を伝えるしかない。

事務所で頑張ってくれているヒロアキからメールが入っていた。

「すみません、荷物はやはり無理そうです。
ただ、アメリカですべての武器を奪われても立ち向かっていく、それが素晴らしいことだと思います。」

ありがとう。
就寝。

明日からのイベントは、1時間の「トーク」と残りの2時間の「体験イベント」の2本立て。
明日の「体験イベント」の柱が、まだ決まっていない。どうなるのか。
空ちゃんへ前掛けバッグ
JapanSocietyさん訪問。来年の打ち合わせも。
NY中を駆けずりまわって前掛けをお借りする

|| コメントする || 旅〜日本&海外 |
ハンドル Anything 西村
性別
星座 しし
血液型 A
ホームページ http://www.anything.ne.jp
興味のある分野
メッセージ ■有限会社エニシング代表取締役社長

1973年広島市出身、1996年中央大学卒。大学3年のとき、1年弱、アメリカ一人旅(留学)。
2000年、5年お世話になった食品メーカー江崎グリコを脱サラ。当初は「漢字TシャツAnything」開始。原宿などの路上で販売を始める。

2004年から前掛けの製造を開始し、帆前掛けの産地・豊橋の職人さんたちと出会い「前掛けAnything」スタート。
ニューヨークへの前掛け飛び込み営業、毎年のNYやロンドン、パリ展示会、など様々な経験をしながら現在に至る。
2019年6月に330坪の土地を買い、豊橋前掛けファクトリー設立。
悪玉コレステロールUPに悩む、3児の父(^-^)
●趣味:プロレス格闘技、旅、うまい酒を気の合う仲間で楽しむこと

この日記では、日々思ったことや仕事などについて思うままに書いております。


(c) 2024 Kappe INC.