2011/08/06

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66回目の原爆記念日と 小金井たのしい人の会
66年前の今日、朝8時15分、広島に原爆が落ち10数万人の市民が亡くなった。

西村家は当時パン屋をやっていて、曾ばあちゃんは従業員さんや家族の朝ごはんを終え、台所で洗い物をしていた。

そのとき、ドーンと大きな音がして、とっさに洗い場の下の隙間に入り込んだので助かった。と小さなころから聞かされた。

爆心地からわずか1キロ。平和記念公園はうちの犬の散歩道になっている、くらい近い距離。
親父のお母さんも(私のおばあさん)や、そのほか多くの身内が原爆で無くなっていて(いつも書くが)僕は生粋の被爆3世(第3世代)。
それをアイデンティティに生きているところは多分にある。

数十年間は草木も生えない、と言われたが、広島人の意地、もあり、
3日後にはチンチン電車(市内路面電車)を走らせた。

広島の学校では、平和教育が頻繁に行われているので、
当時を知る人に、小学生、中学生時代にいろんな話を聞いたが、
そのうちの一人の方は

「わしらはアメリカの爆弾には負けん。そんなもんに負けてたまるか、いう思いじゃった。」

と言われていた。

その何くそ、という想いは、今の僕にもあるし、広島人の友人たちにも今もあるような気がする。

わずか66年前の話。

若い子たちは、8月6日、という日も知らない子がいるので、機会があるごとに話すようにしている。

今日も、8時15分、東京から黙祷。
特に今年は3月11日に大震災があった直後だけに、想いは深い。

が、一方で、3月11日の記憶が過去のものになろうとしている風潮もあり、
僕ら今第一線で動いている世代のこれからの役割はとても大事だと危機感と共に感じている。

負けてなるもんか、
今こそ本気、を毎日出して生きていく時期。


話は変わり、同じ日、今日、
小金井に住み、しごとをしている若手130名が集まり、

「小金井たのしい人の会」第2回目

が行われた。ちなみに、去年、ありがたいことにこの会の「名」をつけさせてもらった。
一橋大の関先生や墨田の深田さんがやっていらっしゃる「燃える人の会」をヒントに、「楽しい人の会」^^

リーダーをしてくれている弁護士町田さんの一言で
今年は市民の方も自由に参加できる「小金井たのしい人のしごと市」も開催。24社の方たちに小さなブースを出してもらい、しごと、そして人の紹介を行った。盛況だった。

午後2時からの本番「たのしい人の会」では、130名での懇親会。自営業者、大学生、会社員、ミュージシャン、デザイナー、などの、まさに楽しい人の集まりの中で、市役所の職員さんたちも10名以上参加してくれているのがうれしい。

役所の方も市民も、分け隔てなく「個」人として参加している会、一体となって創り上げているこれほどの規模の会は、ほかではなかなか無いのではないか。

僕は特に、若い子たちで頑張っている人たちといろいろ情報交換を行った。

はけの森美術館の学芸員神津さん、とタウンショップ黄金やの野口さんという、よくがんばっている2人には特に感謝の意を伝えた。

その時に、ある人から

「ところで、前掛け、って売れるんですか?」

という質問を受けた。いやー、いい質問ですね〜^^;

「いや、なーんにもしなかったら売れないですよ。だけど、もともと僕らにとってはゼロなので、何かすると、行動していくと1,2,3、…と売れるようになる、その道を創っていくのがおもしろいんですよ〜」

エニシングの近くにある「小金井市立はけの森美術館」もそうだ。

何にもしなかったら、1日に片手で十分くらいの来館人数しかないだろうけど、
そこをいろんなアイデア出して、知恵使って面白い企画を打つから、市外からもお客さんが来てくれて、口コミで広がっていく。

去年、学芸員・海津さんがやった企画「田中絹代」展は、他の県からもたくさんの人が小金井にやってきた。

http://www.city.koganei.lg.jp/kakuka/shiminbu/shiminbunkaka/hakenomori/kakoten/D0302030_20090904094553822.html

そういう地道なこと、既存のレールに乗っかってしごとこなしてるんじゃなく

何かを苦しみながらもチャレンジし、産み出していること、がもっともっと評価されてほしいし、みな目を向けるべき。

タウンショップ黄金やのカフェをひとりで切り盛りしている野口さんもそう。
彼女がツイッターで日々どんな発信をしているのか、など頭が下がる。

若い2人には
「これからもその'想い'を忘れずに仕事しようね」と。

もう一人、建築士を目指す学生のA君には
「その仕事に就きたいなら’資格’は絶対に取った方がいい。偉そうなこと言う人がいろいろいるけど’資格’持っていてそう言うのか、そうじゃないかは雲泥の差、だからね。世間と戦うには、必死で資格とって、持っているけど敢えて言わない、くらいで^^」

2次会、3次会、4次会、
いろんな人と話し、朝9時からはじまった1日は、夜中の3時まで^^;

小金井の年に一度の熱いお祭り。
終わりました…。
来年はもっと楽しいことになりそうです。

リーダーの町田さんはじめ、しごと市がんばってくれた折笠さん、ほか仲間のみなさん、どうもありがとう!感謝してます。
しごと市の会場準備。葬儀屋の起業家・是枝さんは「棺桶」を持参^^
エニシングブース。デザイナー金子ユキエ氏が震災後に現地で感じたことをデザインした「青海波」も展示
200名があつまり抽選会
2部は「名刺交換会」
130名の小金井で働く若手が集まる’楽しい人の会’

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ハンドル Anything 西村
性別
星座 しし
血液型 A
ホームページ http://www.anything.ne.jp
興味のある分野
メッセージ ■有限会社エニシング代表取締役社長

1973年広島市出身、1996年中央大学卒。大学3年のとき、1年弱、アメリカ一人旅(留学)。
2000年、5年お世話になった食品メーカー江崎グリコを脱サラ。当初は「漢字TシャツAnything」開始。原宿などの路上で販売を始める。

2004年から前掛けの製造を開始し、帆前掛けの産地・豊橋の職人さんたちと出会い「前掛けAnything」スタート。
ニューヨークへの前掛け飛び込み営業、毎年のNYやロンドン、パリ展示会、など様々な経験をしながら現在に至る。
2019年6月に330坪の土地を買い、豊橋前掛けファクトリー設立。
悪玉コレステロールUPに悩む、3児の父(^-^)
●趣味:プロレス格闘技、旅、うまい酒を気の合う仲間で楽しむこと

この日記では、日々思ったことや仕事などについて思うままに書いております。


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