商人がいなくなった…
4月が終了し、今日から5月。 先月はなんだか乗れない月だった。 やらなければいけないことが十分にやれていないもどかしさもある。 後半は体調を崩し熱が出たり治ったりの2週間、ボーっとした日が続いたが、やっと本来の元気、が体の中から出てきた。
たっぷり充電したので、今月から元気出していこう。
先日、日本一の繊維の町・大阪の船場の経営者の方とお話させてもらう機会があった。船場の歴史=日本の繊維を知る方。
・繊維は、景気が悪くなってから、自分さえよけば良い、と変わってしまった ・本当の商人、あきんど、がいなくなってしまった ・自分でリスクを取る、取ってでもやる、という人がいなくなった。人任せ、大変なことが起こると人のせいにし…
というお話をされていた。
商い(あきない)、とビジネス… 響きが違う。
たぶん、僕ら日本人に合っているのは「あ・き・な・い」なんだろうけど、いつも間にか疑いもなく「ビ・ジ・ネ・ス」をするようになり(本来の意味を理解することもなく…)いつの間にか数十年が過ぎようとしている。
仕事、は生活、暮らし、家族、地域、と結びついているものだし、本来は分かれているものではなく、 人がいきる上で絡み合っているものなんだろうけど
ここ数十年の社会は、勝手に大きく考えて独り歩きし、もうとにかく「ビジネス」「ビジネス」「お金」「お金」になってしまって大切な心を自分自身で忘れてしまっている。
それで大変な世の中だ、って自分の首を絞めているのだからおかしな話。
暮らしも、仕事も、持ちつもたれつ。 困った時はお互い様。 自分さえよければいい、では世の中で生きていけない。
僕が愛知豊橋の60代〜80代の職人さんたちに感じる「日本が忘れてしまった大切な何か」、を今、これからにどう落とし込んでいけるか、 それを小金井の小さな事務所から実践している。
仕事とは、商いとは、 暮らしとは、個人と組織とは、
役割とは、オンリーワンの仕事とは、 本当に喜ばれる経済活動とは、
歴史の大転換期にある今、だからこそ、 人として、生物として、西村和弘として、 エニシングがこれからの新しい時代に向けてやり、それを外に見てもらう、ことも大事だなあ。
(と言いながら、社内で今日も怒ってしまったりしてるんだよなあ…まだまだ未熟だよなあ…)
5月は、6月以降に向けての準備期間。 大切に時間を使っていこう。
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