足元にすばらしいものが…
Aさんから久しぶりにメールをいただいた。
着物、を未来へ残す商売をされているかたで、紹介したい人がいます、とのうれしいメール。 その中でメールをやりとりした内容の一部です。
「日本の伝統をきちんと残していくには、「創る人」と共に、「(責任を持ってお客様に)売る人」が必要で、その売る人=説明できる人、が少ないんです。 昔は絹や綿の織物、染物、が日本の工業輸出品のトップだったでしょ。 そこにはものづくりの「産地」があって、商社や代理店、があったんだけど、時代が変わって、安く作れる海外へどんどん行ってしまったんだよね。 一見、日本のモノも、海外生産のモノも、見た目は一緒なんだけど、目に見えない部分(長持ちするとか、藍染・草木染で実際に体にいいとか、絹だと放射能を…とか)を抜かして作っているのが現代で…。 あとは苦肉の策で、どんどん「デザイン」にばかり走っているなあ、とも感じています。足元に古くからあるデザインは埋もれているのに。
エニシング前掛けのなかに「竹縞たけしま」という柄があるんだけど、それなども明治時代からの型だけど、今もとってもかっこいいんです。
実際にはこんな時代なので売っていくのは大変でしょうが「想い」を持った20代、30代の世代が良いモノは足元にあると、伝えていかなきゃいけない時代だと思っています。
アメリカ行くと、それを正当に評価してくれる空気はあるので、世界にどんどん見せて行ければと思っています。 そのなかで、真の世界に通じるブランドにしていくこと。
今、そんなネットワークづくりを進めています。 長文になってごめんね^^; ●●さんによろしく!」
「竹縞たけしまのデザイン、実は前々から素敵だなと思ってました。 いつも陶器で感じるのは、水や空気、竹や日本に昔からあるものをシンプルに洗練してデザインする方って本当に素敵だなって思います。変にゴチャゴチャするより、なんて素敵なんだろうって。。 昔の日本には山の神、川の神といったように、自然神の信仰があったくらい、自然を尊いものと考えていて、それを活かしたデザインや建造物、生活の知恵があったと思うんです。…」
「そうそう、いいもの、本当は足元にたくさんあるんですよね ひとりひとり、自分自身がたぶん選んで生まれてきた「地」を愛さなきゃ、ですね」
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