大麻栽培への道は一段と厳しく…
1月6日(金)に「神事用大麻の栽培を不許可 三重県」というニュースが流れ、ネットでも賛否両論、論争が巻き起こっている。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170106-00001508-cbcv-soci
以下、記事引用。
【CBCテレビ】 神社の行事などで使われる麻の繊維の生産のため、大麻栽培の許可を求めた団体に対し、三重県は6日、「合理的な必要性が認められない」として、許可しない判断を下しました。
これは、県の神社庁などで作る一般社団法人「伊勢麻振興協会」が、国内の麻農家の減少により、神事などで使う大麻繊維が不足しているため、全国の神社に供給する大麻の栽培許可を三重県に申請していたものです。
これを受けて、三重県の担当者は6日、協会の代表者らに対し、外国産の大麻繊維や化学繊維の代替品もあることなどから、県内での大麻栽培は許可しないとする決定文を手渡しました。
「(大麻を)広く日本全国に供給していくのであれば、あえて三重県で作る必要性は合理的に説明できない」(三重県薬務感染症対策課・三木課長)
県からは、盗難防止策などが不十分との指摘もあり、協会側は申請内容を修正した後、再審査を請求するなどして、今年4月からの栽培を改めて目指す考えを示しました。
不許可の最大の理由は「盗難防止対策の不十分さ」だが、昨年連続した、一連の大麻関連の事件がこの判断に大きな影響を及ぼしたのは間違いなく、逮捕された彼らの犯した罪は本当に大きい。 自分たちで自分たちの首を絞めるどころか、日本の伝統的な国草である麻文化の継承をさらなる危機に追いやってしまった。
三重県の例では、申請した団体に三重県神社庁も参画しており、それをもってしても不許可というのでは、同じような動きを目指していた千葉県では申請すら門前払いとなってしまうことだろう。
現在ではトチギシロなど、品種改良により、覚醒成分を極めて減らした品種もできており、実際栃木県ではその品種を栽培している。
昨年の事件でわかったことは、医療大麻を推進するグループとは一線を画さなければならないということ。 医療大麻は言い換えれば、嗜好性大麻とも結びつくからだ。 薬効成分を医療現場で使うのか、個人的な嗜好で使用するかの違いである。
もちろん学術的には大麻の中毒性や常習性は酒やタバコよりも格段に低いことは証明されているが、しかし、違法は違法! 法律が変わらない内に手をつけては元も子もない。 説得力はゼロ、否、マイナスになってしまう。
だから、我々神社界はあくまで繊維をとるための産業用大麻に絞って活動を展開していく必要があるだろう。 しかしながら、実現への道はとてつもなく遠くなった。
あきらめずに続けていくしかないが……。
[WALK:-]
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2013年撮影 DSLR-A350 18.00 mm ISO1600 1/50 sec f/6.3
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