緊急事態宣言の解除は慎重にすべし
緊急事態宣言が再発出されてからまもなく2週間が経とうとしている。 年末あたりから緊急事態宣言の再発出については想定していたが、実際発出されたことで、ウェルスポでもサイクルサミットをオンライン開催に切り替えたり、市と連携してのシニアやジュニア向けの事業については軒並み中止・中断を余儀なくされている。
緊急事態宣言の評価がそろそろ得られてきそうだが、残念ながら、その後も感染拡大の勢いは収まらず、対象府県が追加され、国に要望しても発令されない県は独自に緊急事態宣言を発令したりしており、感染拡大が緩やかになる傾向はなかなか見られない。 1回目の発令と比べて、要請内容が緩やかなことや、そもそも日本人自体が悪い意味でもコロナ禍に慣れてきてしまっているということも大きな原因だろう。
別に緊急事態宣言が発令されたからと言って、ウイルスが変わることはないのだが、しかし、人への心理的な効果は少なからずある。
私がいま心配しているのは、その解除のタイミングである。 いまのところ、2月7日を期限と定めているが、西村担当大臣は東京都で言えば、1日の新規感染者数が500人未満に落ち着いてきた時が解除の目安という発言もしている。 現段階はステージ4であれが、これがステージ3になったら、という話もある。
しかし、私は中途半端に解除するのはかなり危険だと思う。 あっという間に元の木阿弥どころか、現在よりもさらに破滅的な感染爆発を生むおそれがあると思っている。
要請が緩いとは言っても、連日繰り返される「曜日最多」とか「最多更新」という新規感染者や重傷者数、死者数のニュースに少なからずまじめに自粛している国民も多いことだろう。私もさすがにいまは昼夜問わず、外食は避けている。 それが、緊急事態宣言が解除されたら、おそらく一気に人々は街に繰り出すであろう。 ということは、本当にかなり安全な水準まで感染拡大状況が沈静化していなければ、解除がトリガーとなり、感染が再び爆発的な拡大を見せることになるのは想像に難くない。
数値的、科学的評価も必要であるが、それに加えて、国民の心理的な影響、それを元にした行動態様についても考慮して政府はしっかり判断してほしいものだ。 ここまで来たら、やはり徹底した感染拡大防止、抑制というものが求められるフェーズであろう。
私も関わっているが、残念ながら、東京オリパラの開催には暗雲が立ち込めてきている。 この状況であれば、開催は極めて厳しいと言わざるを得ない。 そもそも、開催を強行することは、五輪憲章、五輪の基本精神にも逸脱したものであろう。 アスリートたちにとっては、四年に一度の、まさに人生を懸けた機会であることは間違いないが、だが、五輪によって、ウイルス感染が再び深刻な状態となり、人命が失われ、政治経済、社会も混乱をきたすのであれば本末転倒となる。 アスリートたちもそんなことは望んでいない。
いずれにしても、緊急事態宣言の解除については本当に慎重になるべきだ。 でないと、今度こそ取り返しのつかないことになるだろう。
[WALK:-]
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先日の健診でオプション受診した、新型コロナの抗体検査結果は「陰性」ということは、罹ってもないし、罹ったこともないってことか…。 iPhone SE (2nd generation) 3.99 mm ISO40 1/121 sec f/1.8
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