「日常」にこそ価値がある。
今日はあいにくの雨模様。 警報級の雨が午前中を中心に降り続いた。 そんな中、近畿日本ツーリストのみなさんが鴨川をワーケーションの視察に訪れた。 本来であればe-bikeを体験していただくところであったが、悪天のため断念。
中食でご一緒して、意見交換した。 その後、夕方になって雨も小康状態になったので、e-bikeの実物を見せながら説明し、総合運動施設内で軽く試乗していただいた。 本当は急坂コースをサイクリングした方がe-bikeの楽しみはわかるのだが、しかし、これだけでもみな感動し、次は絶対にサイクリングしたい!と口々に語っていた。
中食の会話ではいろいろなことをざっくばらんにお話しできたのだが、その中で感じたことはやはり地方におけるツアーやプログラムの造成においては地元の視点はもちろん、外部の視点も必要になるということ。 地元の人が地元の魅力に一番気づけていないというが、やはりまだまだそうだと思う。 新型コロナウイルスによって価値観が大きく転換していく中で、これから、地方の何気ない日常こそに大きな価値が見出されるようになっていくと思う。否、すでにそのような流れはあったのだが、それが一気に加速すると思う。
よく山間の温泉宿に行って、解凍したマグロの刺し身が出てきてがっかりした、なんて話を聞くけれど(さすがに今はそういう宿は少なくなってきたが)、山間の温泉宿を営む人たちにとっては普段のご馳走は海のものであり、だからマグロの刺し身を象徴的にお客さんにもご馳走だと思って提供してしまう。 しかしながら、山間の温泉宿にお客さんが求めているものは、海のものではなく、山のもの、地のものである。山菜や川魚など、山間の人々が日常的に食べているものこそ、お客さんにとっては非日常であり、ご馳走なのである。
そういった視点が必ず必要となる。 改めて認識した今日であった。
[WALK:7838]
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