絞り込めっ!
総合運動施設の将来像、また、近い将来の指定管理移行など民間事業者の参入などを目下検討しているわけであるが、午後、JSTAのご縁で、実際に千葉県内で遊休施設の利活用を展開されている大手グループ企業と意見交換を行った。いわゆる「サウンディング」である。
1時間半くらいロビーでお話しした後、総合運動施設以外に市内にある遊休施設の一つを見ていただいた。
その方はとても腰が低く、物腰も柔らかだったが、しかし、時折かなり鋭い指摘を忌憚なくしてくれた。これは私にとっても大きな学びであった。
こちらからいろいろなアイディアをぶつけてみたのだが、氏曰く、鴨川にポテンシャルがあるのは理解できた。ただ、あとはもっと絞り込んだ方が良い。尖ったものはなにか!? 欲張らず、詰め込みすぎず、まずはなにで行くのか、明確にした方が良い。そんなお話しをされた。 これには自分もドキッとした。
いまウェルネスツーリズムやスポーツツーリズム、あるいはメニュー・プログラムというものをまとめているところなのだが、もっともっとカラーを出していかないと、もっともっと絞り込んでいかないと、結局のところ、なにがなんだか、なにが「鴨川」なのか、わからなくなってしまう。 取捨選択には勇気がいる。しかし、取捨選択しなければ、結局地域をしっかり伝えることはできないのだ、と改めて認識した。
帰り際、その方がおっしゃったことば。 我々は遊休施設をなにがなんでも利用させてください、ってスタンスじゃないんです。 結局、行政や地域の熱量なんです。情熱があるところと一緒にやりましょう、という考えです。 これには全くの同感。 地域振興の主体は外部のコンサルでも、企業でもない。 地元そのものだ。地元住民、事業を公的に推進する行政側に熱量がなければ、全く意味をなさない。絵に描いた餅で終わる。 そんな事業を私もずっと見てきた。
まずは自分たち。自分たち地元がどれだけの熱量で臨めるのか。 それを問われた一日だった。
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