かくして、ゾンネは戦い抜いた。
決戦の日。関東女子ビーチサッカーの歴史が刻まれる日。 神社をお参りして、気合を入れて、会場へ出発! 朝から青空が広がり、なんと、見事な虹のアーチが鴨川の空に架かっていた。 これはなにか良いことがあるかも!?
1時間半ほどで、当日の準備をみんなで行ない、試合に向けてスタンバイ。 台風の影響、神奈川大学の不参戦により試合数が減ったこともあり、第1試合を大幅に遅らせてのスタートとなった。
私はオルカ以来となるだろうか、チームのためにモチベーションを作り、ミーティングの締めでみんなに見てもらった。そして、神社のお守りを配る。 あとはチーム一丸、やるっきゃない!
11:30、勝ちか引き分けでほぼ優勝が決まる重要な一戦。 相手は関東女子ビーチのパイオニア、東京レキオスレディース。 開幕戦では激闘の末、ゾンネが勝ち抜いた相手でもある。 しかし、今日のレキオスは気迫がすごかった。 年齢層は我々よりも高いチームであるが、最後までゾンネに走り勝っていた。
第1ピリオドは0−0のスコアレスだったが、あきらかにゾンネは押されていた。 第2ピリオド、ゾンネのバックラインの連携ミスからあっけなく失点。 ここからゾンネのバタつきはもっと激しいものになり、バランスも崩れていく。 なんと、第2ピリオドだけでまさかの5失点。 第3ピリオド、まずは追いつくために奮闘し、早々に1点返すも、その後のキックオフシュートを決められ、再び5点差に。ゾンネも1点を返すも、時間が足らず、そのままタイムアップ。 2−6の完敗であった。
悔しい悔しい敗戦。 この結果、最も優勝に近い位置にいたはずのゾンネの優勝はなくなり、4位まで後退。
そして、シーズン最後の試合はOMIASHI BEACH SC。 ゾンネの選手の得点王をかけた重要な試合。 大量得点を狙いに行くも、返ってバランスを崩し、なんと先制されてしまう。 第2ピリオドからはいつもの戦い方に修正し、ゾンネが試合を支配する展開に。 ただ、みな疲れもあってか、やはり優勝をかけた試合に敗れたショックもあって、結果的には12−2であった。 得点王もあと1点及ばず……。
かくして、2020関東女子ビーチサッカーリーグでの、ゾンネの戦いは終わった。 昨年一時解散を余儀なくされ、今年再始動したゾンネ。 新型コロナウイルスの影響もあり、実質的な本格始動は6月頃から。 昨シーズンからゾンネに残ってくれたメンバーに、新しいメンバーも加えて臨んだシーズン。 あっという間の3ヶ月半だった。 初代チャンピオンを本気でねらい、あと一歩のところまで到達したものの、力不足だった。
選手たちも優勝を確実に意識したのか。 浮足立ってしまったところもあった。
撤収を終え、約束通り、打ち上げの焼肉へ……。 昼食も食べず、大会運営も行っていたこともあり、今日は酔いも早かった。 お酒の力もあってか、ここまでの経緯をいろいろと思い浮かべ、さまざまな出来事が頭に去来し、不覚にも涙がこぼれてしまった。
ゾンネを信じ、一緒に残りついてきた選手たち、今年から加わったのにも関わらず、我々の思いを共有して短期間で成長を遂げてきた選手たち、そして、ゾンネをサポートしてくれているみんなのためにも、チームを優勝に導きたかった。 ただただ、監督としての力不足、それに尽きる。 自分はビーチサッカーの知識もまだまだ乏しく、おそらく全国のビーチサッカーチームの中では一番のド素人監督であることは間違いない。でも、もうそんなことに甘えたくない。だから、今年は少しずつ自分自身も勉強してやってきた。だが、まだまだだ。 もっともっと私自身も成長して、次こそはチームを優勝に導ける、選手たちに、応援してくれている人たちに最高の笑顔を届けられる、そんな監督になりたい。
本当に悔しい。悔しくてたまらない。 でも、こんな真剣な思いを、とんでもない悔しさを44歳にして、新たなことに挑戦して、体験できている自分は幸せ者だと思う。
ゾンネはすばらしい仲間たちに恵まれている。 今年のチームワークは本当にすばらしいし、しかし、今年味わった悔しさ、そして、見いだされた課題を糧にして、もっともっと成長していきたい。 まだまだ成長できる、伸びしろ満載のチーム。
ゾンネの挑戦はまだまだ始まったばかりだ。
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ゾンネファミリーの仲間も交えて! iPhone 7 3.99 mm ISO25 1/60 sec f/1.8
SARIさんプレゼントのオリジナルマスクも装着 iPhone 7 3.99 mm ISO25 1/40 sec f/1.8
朝には見事な虹が架かった iPhone 7 3.99 mm ISO20 1/3195 sec f/1.8
2020ゾンネ、すばらしい仲間 iPhone 7 3.99 mm ISO20 1/1168 sec f/1.8
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