2021/02/14

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バレンタイン○ブラインドサッカー体験シンポジウム
昨夜23時過ぎ、福島県沖を震源とする最大震度6強の大地震に東日本エリアが見舞われた。
鴨川市でも震度3〜4を記録したようだが、天津にある我が家はほとんど揺れなかった。
東日本大震災からまもなく10年が経過しようとする中で、なにか、災害の記憶が薄れつつあることに対する警告のような気もするし、事実、地球のタイムスケールから見れば、東日本大震災と関連する地震であることには間違いなかろう。
東北地方は大震災からの教訓が活きたようで、これだけの揺れにも関わらず、いまのところ地震による死者はゼロだという。これはある意味すごいことだ。
しかしながら、復興の道は一進一退。建物などへの被害も出ており、本当に気の毒でならない。


大地震から一夜明け、今日はバレンタインデーということで、以前より企画してきた日本ブラインドサッカー協会の協力を得た「バレンタイン○ブラインドサッカー体験シンポジウム」が行われた。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を踏まえて、シンポジウムはオンラインでの開催となり、体験会はオルカ鴨川U18/U15のメンバーに限定して行うこととなった。
オルカの子たちにとっては初めてブラインドサッカーに触れる子がほとんどで、普段のサッカーと違い、視覚が奪われる中でのサッカーにおっかなびっくりのようすではあったが、仲間が位置を知らせる指示を声で出したり、コミュニケーション能力、チームワークを築く上でさまざまな気づきのあった貴重な時間になったに違いない。

午後は体験を踏まえて、オンラインシンポジウム。
ブラインドサッカー日本代表である寺西選手の講話の後、1時間ほどの短い時間ではあったが、なでしこジャパンに選出され現在米国でプレーする籾木選手、ブラインドサッカー女子日本代表の鈴木選手、さらにオルカU18/U15の永井監督も加わり、ブラインドサッカー、ユニバーサルスポーツを通じた、社会のあり方について語り合った。

↓興味のある方はぜひご覧いただきたい(2021年4月14日頃まで公開)
https://www.youtube.com/watch?v=fDVc42IDIbA

興味深かったのは、冒頭はブラインドサッカーの話から始まり、障がい者と健常者、女性と男性、あるいはさまざまな人種、志向など、人々の多様性とどう対応していくのか、という実体験ベースの話から始まったわけだが、この手のテーマでは「障がい」がクローズアップされ、いわゆる「ハンディキャップ」というある種マイナスな部分をどう補い合うか、という話に終始しがちになる。
ところが今日は終盤、ハンディキャップとは逆に、それぞれにはそれぞれのすばらしい個性、能力があり、それらをお互いに認め合い、また自分の特徴を認識して、互いに能力を掛け算してチームを構築していくことがサッカーであり、それが社会に落とし込まれていくことがユニバーサル社会の基礎であるという話になっていった。

そして、結びに籾木選手から飛び出した「みんなが特別で、特別であることが普通である」という金言。これにモデレーターの私も思わず唸ってしまった。
まさにそれがユニバーサル社会の根源である。

なんとも気持ちの良いシンポジウムとなった。


[WALK:12328]
シンポジウム会場のようす。奥ではオルカU18/15のメンバーがブラインドサッカー体験中
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