2021/04/06

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ワーケーションに企業が求めるもの
JTBのウェブマガジンでワーケーションにおいて、企業が求めること、というテーマの記事が掲載されていて、とても参考になった。
JTBはコロナ禍に入って、早くからワーケーションに注目し、オンラインセミナーなども開催してきている。私も何度か受講した。

ワーケーション施設に必要な設備とは?企業の需要に応える地域の施策
https://www.jtbbwt.com/government/trend/detail/id=1680?detail_banner&utm_source=Think_Trunk_g&utm_medium=email&utm_campaign=210406

まず、ワーケーションに期待する効果としては
 ○従業員のモチベーション向上
 ○多様性のある働き方の浸透

の2点があげられていた。モチベーションについては正直、従業員による部分も多いが、多様性のある働き方については企業としての考え方が反映される部分でもあるだろう。

期待する効果から展開してポイントとなるのは「共創・創発」の場らしい。
つまり、地域やワーケーションをしている他社との交流を通じて、仕事に新たな刺激が生まれ、都会のオフィスワークでは難しいクリエイティブな仕事を実現するということなのだと思う。
ただ、これについては、我々ウェルスポが昨年度実証した「ゆる〜いワーケーション」実験においては、交流があまりありすぎるのも煩わしい、というネガティブな見方もあった。
ワーケーションをする目的や期間によってくるところもあるだろう。

現実問題として注目されるのは、ワーケーションの受け入れる地域に求めること。
 ○WiFi等の通信環境の整備
 ○他企業・他業種と情報交換・交流できるスペース
 ○地域と交流できる仕組み

の3点があげられていたが、やはり第一には仕事をする最低限の環境を整備することは必要不可欠である。逆にそれがなければ、ワーケーションはそもそも成り立たない。
交流についての2点については、前述した通り、望んでいない人もいる。つまり、これは企業側の理屈であるとも言える。なので、ワーケーションは本来従業者自身、個人によるところが多いものであり、企業側の理屈だけで準備するのは注意が必要であると私は考える。

ワーケーションに必要と思われる設備については、昨年度の実験とほぼ同様の結果だった。
 ○通信環境
 ○個室(一人で集中できる空間)
 ○ワークデスク・チェア(健康的な姿勢で仕事ができる)

の3点が圧倒的に多い。

上記記事の後段では、地域側の立場として、廃校などの遊休施設の活用や、農泊などを活用したバケーション部分のアイディアについて言及されているが、私はあまり地域側が必要以上の投資・整備をするのはワーケーションの本来の文化から言って、そぐわない、長続きしないのではないか、と思ったりもする。

むしろ、前段の環境を有する市内の既存のカフェや宿泊施設などを徹底的にリサーチし、足りないものを補助を出すなどして補完し、あとはその情報をしっかり発信し、志向性をもつ人たちへリーチさせていくことだと思う。

そして、ワーケーションはやはり企業や地域という組織の理屈で動くものではなく、個人の意思によるものであるから、その部分を大切にした事業を展開すべきと考える。

いずれにしてもワーケーションという新しい滞在スタイルは、今後、徐々に増えていくだろう。
数年前に予見していたように、コロナ禍により、曜日や場所の概念はことごとく崩れつつある。
その中でワーケーションも一つのワーク・ライフスタイルになる。
鴨川市はそれに十分に対応する要素をもつ。
あとはどう料理し、見せていくか。
ウェルスポは今年度、さらに追求を続けていきたい。


[WALK:5168]
若芽が萌えてきた。
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