初のグループステージ敗退
今ラウンドで今年度、さらには３年間行われてきたThetisツアーの最後となる、行橋ラウンドが開幕した。
昨日に続き、朝から、青空の広がる晴天。
気持ちの良い天候の中、戦いの火蓋が切って落とされた。
ゾンネの１試合目は、マリシータ・ハンクス。
３月の地域女子ＣＣで敗戦を喫し、それもあってグループステージ最下位となった、苦い思い出のある相手でもある。
その時のリベンジを果たすべく、臨んだが……。
また、今回、マリシータでは今年からゾンネの練習に加わり、関東女子ビーチサッカーリーグではゾンネのメンバーとして戦っていたあやかも一員として参加している。
彼女が初めてビーチサッカーと出会ったのは、今年５月の明石ラウンド。
助っ人で呼ばれたはずだったが、ビーチサッカーのまさに初日でうまく行くはずもなく、サッカー、フットサルとは違ったビーチサッカーの難しさを痛感し、苦悩し、彼女が住まう関東での練習場所を探して、その大会が終わった当日夜にゾンネにコンタクトしてきたのが始まりだった。
私としてはもちろん快く受け入れたし、彼女が本気でビーチサッカーを極めていきたいのなら、実戦の場を重ねることが一番だと思い、関東女子ビーチサッカーリーグの開幕直前ではあったが、ゾンネの一員として、関東で一緒に戦うことを提案した。
最初は本当に何もできなかった彼女。戸惑いながら練習をしている姿があった。
しかし、練習を重ね、試合を重ねていく内に、プレーも表情も変わっていった。
そして、今回の行橋ラウンド。
本音で言えば、ここまで育て上げた選手には、ゾンネでプレーしてほしいところだが、私は最初からの約束であえてマリシータの一員として出場することを彼女に伝えていたし、彼女も同じ意思があった。
果たして、彼女はゾンネに対して、どんなパフォーマンスを見せるのか。
楽しみでもあった。
ゾンネは第１ピリオド早々、集中力が欠けていたのか、今回は混成チームということもあり、守備の意思疎通が取れていなかったのか、マークが甘くなり、相手右サイドから失点を喫する。
これがそもそもの今ラウンドの惨敗の始まりでもあった。
その後も、簡単に失点を重ねて、１点は返したものの第１ピリオドを終了して、早くも１−３。
苦しい展開に持ち込まれた。
第２ピリオド、ゾンネがハマり始めて、流れをもってくるが、今度は深刻な決定力不足。
シュートはことごとく枠外へ……。
第２ピリオドを終えて、３−４。
第３ピリオド、ゾンネは自ら流れを失い、終盤リードを広げられる痛い失点。
結局３−６で敗北した。
ゾンネのグループステージ２試合目は、日本一のチームと言っても良い、ラソアペーゴ北九州。
１試合目の結果を踏まえると、苦しい試合展開が予想されたが、自分としてはあくまでも勝利を目指した。
ところが、またしても、開始早々、入りの悪いゾンネは失点を喫する。
その後、１−１の同点に追いつくも、そこからは、自分たちのミスからの失点の嵐。
歯車は完全に狂い、終わってみれば、１−８の大敗。
Thetisツアーでは、初めてのグループステージ敗退となった。
正直言って、自分の試合前の指示は的確であったと信じている。
失点も含めて、すべてが想定内のものであった。
今日の結果を一言で言うならば、自滅。
こうした全国レベルの大会で、不用意なプレーを繰り返し、ミスをして失点していては、勝てる試合も勝てない。
特に、普段練習を行なっている選手たちはどう感じたのだろうか。
これだけの挫折感を味わうのは、３月の地域女子以来。
守備力を高めてきたはずが、今日は２試合あわせて１４失点。
はっきり言って、目も当てられない恥ずかしい結果だ。
対して、今回、マリシータの一員として、恩返しで参加したあやかは輝いていた。
出場時間もマリシータではトップクラスの長さ。
プレーも光っていた。
そして、公式戦初ゴールをゾンネ相手に決めた。
さらにもう１点、ゾンネの敗退を決定づけるゴールも決めきった。
だれよりも責任感をもち、チームのために、36分、奮闘していた。
その姿は今日は敵ながら、清々しかった。
１日目の日程が終わり、彼女をねぎらうと、彼女からは「岡野さんの練習の成果が出せました。練習でやったことをやって、ゴールもできました」という指導者冥利に尽きることばが。。。
皮肉にも、我々ゾンネを相手に、この５ヶ月の成果を発揮する高いパフォーマンスを見せたことで、彼女は自信を確実に高めた。
ゾンネの不甲斐ない結果の中で、唯一と言っても良い、ゾンネへの希望の光でもあった。
明日は５・６位決定戦。
相手は、アヴェルダージ熊本ベルメール。
今回の戦いを見ていると、我々よりは確実に力のあるチームである。
どう挑むのか。
攻めることを楽しむ、守ることを楽しむ。
そんなことを選手みんなでコミュニケーションを取りながら、今夜は話してほしいと伝え、夕食には加わらなかった。
明日の試合、選手主体で考え、臨んでもらうことにした。
果たして、どれだけ立て直せるか。
ゾンネの底力が試される。
[WALK:8127]
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晴天の下、行橋ラウンド、スタート！
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１試合目に向けてアップ
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