経験の一長一短
今日は「いい(11)夫婦(22)の日」なわけで、まぁでも、我が家では特になにもないわけで、、、(北の国から風。笑)
午前中は神社で作業しつつ、パソコンの再セットアップをしたり、午後は身体の調整をしていただき、夕方は亀田医療大学で先週に続いての「南房総の歴史と未来」の講義に非常勤講師として参加し、学生たちのワークショップへの助言を行った。 この講義は、題名とは想像つかない内容なのだが(笑)、車椅子生活者の目線に立って、各グループでテーマを決め、鴨川市の現状の課題を見出し、それに対しての改善策・解決策を具体的に考え、情報発信という手段を用いた具体的な企画を考案するというものである。 プロジェクトの立案・企画という側面をもった講義で、私が講師を務めるのは今年で3年目。
先週の講義では、冒頭学生たちに与えた「まちづくりはどこから始めるのか、なにから始めるのか」という命題について、最後まとめたわけであるが(私の答えは「眼の前の困っている人を助けることから、まちづくりは始まる」)、ポイントとして、「聴くこと」「寄り添うこと」「逆の視点をもつこと」の大切さを説いた。 そのポイントはこうしたプロジェクトを立案・企画、そして、実行していく上で大切になると思う。
今日の講義でもそれを踏まえたアドバイスを学生たちにしながら、最後に「障がいとはマイナスなことなのだろうか、ネガティブなことなのだろうか、違った視点を持っても良いのではないだろうか」という話をした。 これには学生たちも目からウロコだったようで、講義が終わると、受講している学生の2人が私を追いかけてきて、「先生は読書をよくされるのですか」と聞かれたので、「お恥ずかしながら、ぼくは元々読書がとても苦手で、あんまり本は読んできていないんだ」と答えると、学生たちは意外そうに「今日お話しされていた、おもしろい視点がなぜ出てくるのか、とても興味があって……」と話してきた。 確かにあまり聞かれない質問だったので、自分も過去をいろいろと振り返ってみたが、基本的に私の話というのは経験とそこからの学びに基づくものがほとんどなので、学生時代、起業して社内外でいろいろな考え方、価値観の人と出会ってきたことや、同じように、まちづくりやチームづくりなどでもそういった経験をしてきた、その結果、いまの自分がある、というような話をした。
経験というのは、良くも、悪くも、両方に作用する。 経験によって人を許せたり、さまざまな価値観を寛容にとらえられるようになったりする一方、経験が先入観や決めつけを生むこともある。 こうした講義を通じて、そんなことに改めて気付かされるのも、役得なのかもしれない。
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