2022/08/02

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EUROとE-1の差
イングランドで行われていた、女子サッカーのEURO 2022。
イングランドがドイツを延長戦の末、破って、主要大会では初となるタイトルを獲得した。
イングランドは女子サッカーでも常に上位に位置するチームではあったのだが、いつも準決勝や準々決勝で敗れ、タイトルとは縁がなかった。
長年の宿願を、ホスト国として務めた今大会で達成でき、喜びもひとしおだと思う。

そして、この決勝戦。イングランドの優勝とともに、驚かせたのが、歴史的な入場者数。

8万人超の大観衆! イングランドが自国開催の女子ユーロでドイツ下して初優勝!《女子ユーロ2022》

観客は901人、寂しいなでしこ優勝決定戦の裏で…満員のEURO女子で衝撃ゴラッソ爆誕「完全に異次元」「今年1番のゴール」

ここ数年でヨーロッパの女子サッカー環境は劇的に変わってきているようで、イタリアやスペインの国内リーグでも男子の人気チーム並みの入場者数を記録していたが、ついに男女通じて、EURO史上最多の入場者数を記録するとは!
もちろん、地元のイングランドが躍進したということもあるだろうが、それにしても87,000人を超える入場者数はすごい。男子のワールドカップ決勝でもここまで行くのはすごいことでは?

方や、同時期に日本で開催されていた東アジア選手権(E-1)は、なんと、なでしこジャパンが優勝を決めた試合で、901人。他の国の試合ともなれば、ほぼ無観客状態。
入場者数5,000人平均を目標に掲げながら、それに到底及ばず苦戦しているWEリーグだが、そのWEリーグ、もっと言えば、なでしこリーグの試合よりも少ないと言って良いほどの入場者数。
何度も言うが、こちらも自国開催で、しかも、自国の代表チームが優勝を果たした試合である。

2011年にW杯チャンピオンになり、その後、リーグ戦でも1万、時には2万人オーバーの入場者数を記録していた日本の女子サッカー。
それが、いまでは代表戦ですら、この有様である。

私も女子サッカーに少なからず関わり、どちらかというと、それこそ、観客数をいかに増やすか、そういうクラブ運営、リーグ運営の目線で携わっていたわけだが、その頃から、なんとなく2011年のW杯優勝にあぐらをかいてしまい、それからなにも改善しない、積み上げていこうという気概を感じない女子サッカー界に危機感を抱き、個人的にも日記やSNSで発信したり、リーグの理事会や実行委員会でも積極的に発言してきたつもりだったが……。
やはり、というか、こうなってしまっている。

よく、代表が強くなければ、優勝しなければ、という人もいるけど、それは違う。
だって、今回のE-1。ちゃんと優勝しているじゃん!笑

ヨーロッパでここまで女子サッカーが爆発的に人気を集め始めているのは、決して、サッカーのレベルが高いとか、代表チームが強いから、ということだけではないと思う。
徹底的なスポーツのマーケティングに加え、やはりスポーツが文化になっているから、サッカーが人々の日常の中に息づいているからだと思う。
それは実際にヨーロッパを訪問した際、肌感覚としても感じた。

ウェルスポもスポーツを日常化しよう、スポーツを文化にしよう、と取り組んでいるが、それは競技力の向上だけで図れるものではない。
むしろスポーツから縁遠いと思っている人たちをいかに引き込めるか。ただ、見る側だけでなく、する側の当事者にしていけるのか。
つまるところ、幼い頃からそういった文化的思考をもつような取り組みをしていく必要があるのだと思う。

日本の女子サッカーが抱える課題はあまりにも大きいことを痛感させられる2つのニュース。
ただ、あきらめてほしくない。
女子サッカーならではの、解決の糸口があるはずだ。


ところで、イングランドを指揮していたのは、昨年の東京五輪までオランダ代表を指揮していたサリーナ監督。
彼女は五輪後、イングランド代表監督に就任したのだが、そのサリーナ監督がいきなりやってのけた!歴史的偉業!!

昨年、サリーナ監督率いる女子サッカーオランダ代表の事前キャンプを鴨川市に受け入れた一人として、実はこのことが一番うれしかった。
サリーナ監督、おめでとう!!


[WALK:-]
必勝祈願の後、オランダ女子代表チームと写す(2021年7月16日)
PENTAX K-70 18.00 mm ISO200 1/125 sec f/13.0

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