令和のスクールウォーズ
高校野球では、東北旋風、さらに、下関国際旋風が起こっている。 まだ優勝経験のない東北勢がベスト4に2校進み、準決勝で激突。 仙台育英高校が決勝に進んだ。 そして、片方の山では、春夏連覇を狙う無敵と言われた大阪桐蔭高校に劇的な逆転勝ちを収めた下関国際高校が決勝に進んだ。
この下関高国際高校、令和のスクールウォーズとも言われている。 以前、この高校に関する記事を読んだのだが、ここまで率いてきた坂原監督の下関国際での10年を超える歩みは壮絶なものだった。 自ら手紙を書き、自薦して監督に就任したわけだが、着任早々、集団万引きで公式戦出場停止。 道具も大切にせず、部員は私服で練習。(もはや練習の体をなしていなかっただろう) 野球より前に人間教育をしなければならなかった。 そこで監督は厳しく生徒に臨んだところ、次々に生徒が辞め、一時1人だけになってしまったのだという。
おそらく新聞記事にもなっていない、もっとすさまじい話もあるに違いない。 もちろんチームは万年の弱小チーム。 県大会で1回戦を突破することすら難しかった。
そのチームをあきらめずに立て直し、いまでは甲子園に出場させるところまで育て上げ、さらに甲子園の決勝進出である。 私の世代としては、競技は違えども、思わずあの昭和の名ドラマ「スクールウォーズ」を思い出してしまう。
私はビーチサッカーチームを率いる、監督としては同じような立場であるが、おそらく具体的な指導方針、内容は全く違うにしても、人間性を大切にする部分においては共通項はあると思う。 スポーツパーソンである前に、人でなければならない。 結局プレーにも人としての考え方、生活態度などが如実に反映されるからだ。
決勝は月曜日に行われるという。 最近、高校野球はあまり観ていないが、今回ばかりは注目してしまいそうだ。
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