「勝ちに行くと負ける」
今日はちょっと狂った一日。
「The Pride Beach Soccer Games 2022」の2日目。 朝9時キックオフの3位決定戦に臨むことになり、私は一旦選手たちを宿舎から会場に送り届けると、そのまま鴨川へ直行。
この日、SLD(下町小悪魔隊)のメンバーが実に3年ぶりに神社にやってきて、お祓いすることになったのだ。 最初は「リバティ」という共通の車を通じて知り合った仲間たち。 出会ったのは2002年。 今年でなんと20年。 当時、赤ちゃんだった子どもたちはすっかり大人になり、我々はその分年老いた。 でも、心の熱さだけは変わっていない。 10時半過ぎ、ようやくメンバーが到着し、さっそく昇殿参拝。 今日は10台(内、1台はバイク)がやってきて、16人のメンバーが参加した。 青空の中、清々しく、車をお祓い。 その後、予約した「なかむら」さんへ移動して、メンバーは海鮮料理を楽しんだようである。 20年経ってもなおつながり、深まる御縁。 出会いは車だったけど、本当に人生って不思議なものだ。
お祓いを終えると、再び横浜へとんぼ返り。
到着すると、時間はすでに午後。 男子の決勝を残すタイミングであった。
3位決定戦は今日も点差がついてしまう試合となったようだが、コーチや選手の話をきくと、昨日よりも良い試合はできたとのこと。 今日は人数も少ない中での戦いとなったので、かなりつらかったと思うが、そんな中で戦えたということだと思う。 ただ、もちろん底上げをしていかなければならないのは確か。 課題はしっかり向き合えば、成長にもつながる。 正直、自分もかなり落ち込み、自信もなくしてしまった2日間でもあったが、あきらめずに、しっかり受け止め、一歩一歩、チームを成長させていきたいと思う。 悩んでいても始まらないし、やるっきゃないのだ。
チームとしては反省多き大会となったが、大会自体は天気にも恵まれ、成功裏に納められた。 プログラムの組み方や内容など、参考になるところも多かった。 鴨川でも近い内にビーチフェスを開催できればと思う。
会場をあとにすると、一路鴨川へ。
今夜はW杯。決勝トーナメント進出をかけた一戦、コスタリカ戦が夜7時キックオフで行われる。 それまでにはなんとか戻らねば!!
帰りは渋滞に巻き込まれることもなく、夜6時半過ぎに無事到着。 コスタリカ戦に間に合った。
FIFAランキング的にも、下馬評的にも日本優位なコスタリカ。 ただ、なんとなく、事前からの勝利が当たり前のムードに自分には嫌な予感があった。
試合内容は予想通り、コスタリカが守りに守り、日本が攻めるという展開となった。 ほぼコスタリカのハーフコートでのゲーム展開。 あとは日本は決定機をつくり、決めきるだけ。 だが、その決定機、シュートの機会をなかなかコスタリカのかたいディフェンスは許さず、日本はコスタリカの守備陣の前にボールを回させられる時間帯が続く。 その間に時間はどんどん過ぎ去り、0−0のまま、前半終了。
後半、日本は序盤に攻めてチャンスをつくるも決めきれず。 ペナルティエリア手前で得た2度のフリーキックも決められない。
実況、解説をきいていると、そうは言ってもコスタリカは明らかに強くないし、日本はしっかりやれば勝てる、と述べている。 嫌な予感がますます高まる。 ただ、一つ的確なことを言っていたのは、日本が失点するとすればセットプレーか、自分たちのミスから、というコメントだった。
後半30分過ぎ、おそらくコスタリカのゲームプラン通りだったのだろう。 コスタリカが一気にハイプレスを仕掛け始める。 日本も動揺が見られる。
そして、その時は訪れた。 センターバックの吉田が不用意に短いクリアボールを蹴り上げるも、コントロールが狂い、そこに日本選手が慌てて入るも、日本のゴール方向に弾かれて、フリーの選手にパスが通り、クロスループ気味のシュート。 前目に出ていたGK権田選手が触れるも、無情にもボールはゴールへ吸い込まれていった。 攻めに攻めていた日本、しかし、先制点を奪ったのはコスタリカ。 終わってみれば、コスタリカにとって後半唯一放ったシュートでもあった。
これがサッカーの恐ろしさ。 その後、日本も慌てて攻めるも、時すでに遅し。 そのまま試合は終了し、0−1でまさかの敗戦。 下馬評では、グループリーグで唯一勝てるだろうと思われていたコスタリカに敗戦。 ドイツへの大金星が帳消しになってしまった。
これで、グループリーグ突破すら、危うくなった。 最終戦、スペインに勝利すれば自力での突破を決められるが、スペインもその後の試合でドイツと引き分けたため、この時点で4チームに決勝進出の可能性が残り、スペインも本気で日本に向かってくる。 日本は果たして、ドイツに続く、奇跡の勝利をスペインに収めることができるのか。 正直、かなり厳しいと思う。
全くレベルは違うけど、ビーチサッカーをやっていて学んだことがある。 悪い意味で「勝ち行くと負ける」ということだ。 この試合もまた、常にチャレンジャーとして挑み、チャレンジを続けることが大切だった。 それが「格下」を相手に、悪い意味で「勝ちに」行ってしまった。
この試合、負けても結果が変わらないなら、もっとがむしゃらに、リスクを負ってでも、もっと攻めてほしかった。 究極の心理戦に日本は負けてしまった。 これが日本の弱さでもある。
まぁでも、もう次を見るしかない。 スペインが日本に絶対に勝つとは限らないのだし、最終戦、日本は思い切りスペインにぶつかっていってほしい。
[WALK:7737]
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久々に神社に車が集結
お祓いします〜。
御縁が深まりました。
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