女子W杯、スペインが初優勝!
7月からオーストラリア・ニュージランドの2ヶ国を会場に行われてきた、女子サッカーのW杯は今夜決勝が行われた。 拮抗した展開になるも、スペインの攻撃力、スピードとテクニックの高さが光り、前半カウンターから1点を先制すると、後半、PKを外すも、13分ものアディショナルタイムもしっかり守り抜き、1−0で勝利。 女子W杯初優勝を果たした。
スペインは今大会の優勝候補の一角であったが、グループリーグではなでしこジャパン(日本)にまさかの0−4で大敗。 優勝は厳しいのではないか、と思われたが、その後、チームを立て直し、オランダ、スウェーデン、欧州王者のイングランドといった並み居る強豪チームを次々に倒して、頂点に上り詰めた。 個人的には東京五輪事前キャンプで誘致したオランダ、さらに当時オランダの監督であったサリーナ監督率いるイングランドを応援していたのだが、残念ながら、優勝は叶わなかった。
スペインのここ数年の成長ぶりには目を見張るものがある。 5〜6年前までは、スペインはどちらかという女子サッカーにおいてはBクラスとも言える国だった。 それが、国内リーグが盛り上がりを見せはじめ、前回大会はベスト16止まりだったものの、今回は快進撃を続けて世界一となった。 戦略的な普及・育成、そして強化が実を結んだと言えるだろう。
なでしこジャパンは今大会唯一優勝したスペインに勝利したチームとなったわけだが、結果はベスト8止まり。 WEリーグをはじめとする課題山積の国内女子サッカー界を今後どのように展開していくのか。 来年にはパリ五輪があり、再び代表チームも挑むわけであるが、ただ、欧州における、ここ数年の女子サッカーの台頭を見ると、やはり代表頼みだけではなく、国内にしっかりとベースを築くことが最も大切なことであると思う。
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